板場便り vol.37〈 2016年12月15日 〉
寒さの厳しい12月も早くも半ばに差し掛かってまいりました。
そろそろクリスマスの準備や新年に向けての準備を始める頃合いでございますね。
まずはご報告させていただきます。
お陰様で、おばなの特製おせちは完売いたしました!本当にありがとうございます。
さて、今回は前回に引き続き、おせちに入るお料理の紹介です。柚子の皮で作る編笠柚子で御座います。
昔の日本で使われていた編笠(わらなどで編んだ頭に被る笠)のような形なのが
名前の由来といわれているそうです。
使っているのは高知県産の柚子です。
まず、皮を細かいおろし金ですりおろします。
傷をつけて、味が入りやすいようにしています。
横に半分に切り、中の果肉をくりぬきます。
一晩、お米のとぎ汁で漬け込みます。
~翌日~今度は水にさらします。
浮き出た繊維や、筋を掃除します。
一つ一つ、丁寧に取り除いてゆきます。
綺麗にしたものを並べて、強火で10分蒸します。
水分を飛ばして、その分シロップをしみこみやすくするためです。
水、砂糖、ほんの少しの濃口醤油で作ったシロップに入れ、
煮詰めます。
~出来上がり~
おせちの詰め込みは30日。スタッフ総出の作業です。
夜通しかけて作りあげた出来立てを、12月31日に皆様へお渡しさせて頂きます。
今年も残り2週間強。皆様、お忙しくされていることと存じます。
そんな皆様を少しでも笑顔にするために丹精込めてお作りしたおせちをお渡しいたしますので、
どうか楽しみにおまちくださいませ。