板場便り vol.20〈 2014年7月17日 〉
夏と言えばとうもろこしの季節。
フレッシュなとうもろこしが味わえるのは今の時期だけ!
粒の食感と甘みを楽しんでいただきたいので、
今月の会席の一品にはトウモロコシのかき揚げを盛り込んでいます。
今月の板場便りは、トウモロコシを使った一品の紹介です。
自宅ではなかなか難しい玉蜀黍のかき揚げ。
丁寧な仕込が美味しさの秘訣なのです。
多くの方はトウモロコシを包丁でバラされると思いますが、
包丁で切り落とすと食感が悪くなるため、生の状態で一粒一粒手で解いていきます。
この手間をかける事により、噛んだ時の「プチッ」と弾ける食感が生まれます。
丁寧に解いたトウモロコシの粒。
このままでも甘くて美味しそう。
次に、先程解いたトウモロコシに小麦粉を絡めます。
揚げた時バラバラにならないよう、小麦粉で絡めてから霧吹きをトウモロコシがまとまる程度に吹きかけます。
小麦粉と霧吹きは最小限に。多すぎず、少なすぎず…。
まとまったトウモロコシをラップフィルムで包み形を整えます。
180℃に熱した油でカラッと揚げると…
トウモロコシのかき揚げの完成です。
揚げたてのかき揚げを食べると口の中でプチッと弾け、ジュワ~っと甘みが口に広がります。
ビールや白ワインにも合う夏の絶品。ご堪能くださいませ。