ブログ[個別記事]

美食倶楽部vol.4〈 2013年6月1日 〉


 

「宝尽くし」

おばな開業8周年記念に際して特別にお客様に『宝尽くし』の器をご用意致しました。

 

 

この器は生駒聖天(宝山寺)に設置されている
巾着をモチーフにし、作成致しました。

巾着には願いが叶うと言う説があり、
ご利益・健康と長寿・富を表すとも伝えられています。
 

 

 

宝尽くしとは、吉祥文様の一つで、宝物を集めた模様です。
福徳を招く模様として祝儀の着物や帯などに用いられています。

さまざまな 文様の中から一部をご紹介致します。

 


左 金嚢・宝袋 右 宝鍵

金嚢・宝袋…財宝を入れる袋・巾着袋

宝鍵…宝の倉庫の鍵
開く・あける 富の象徴

 

 

 

左 宝珠 右 打ち出の小槌

宝珠…何でも意のままに願いを叶える宝
「如意宝珠」と呼ばれる密教の法具。
丸くて先がとがっており、その先端と両側から火焔が燃え上がっている。

打ち出の小槌…願いを叶えてくれる。敵を討つ。

 

 

 

左右ともに 丁字(ちょうじ)

どちらも丁字の図柄。
南洋の果物で平安時代に絹等と共に日本にもたらされた貴重な薬・香料・染料

夫婦円満 長寿 健康

 

 

 

左 隠れ笠 ・ 右 隠れ蓑

危険な事物から姿を隠し守ってくれる。

隠れ笠は男性の文様。

隠れ蓑は女性の文様。

 

 

 

 

 

左 七宝 右 花輪違い 

七宝 花輪違い どちらも同じ意味。
法華経でいうところのこの世の七つの宝。

 

 

 


分銅
秤で金の重さを量るのに使うおもり。
富の象徴。
 

 

 

 

 

このように、多くの幸を取り入れた器≪宝尽くし≫。
おばなではお客様に益々、幸せな日々が続きますよう、
そして、開業8周年の記念と合わせまして宝尽くしの器でおもてなしさせていただきます。