板場便り vol.34〈 2016年8月2日 〉
すっかりご無沙汰になってしまいました板場便りでございます。
毎日、色々な出来事があるおばなですがなかなかご紹介できず…
久方ぶりの板場便りは、料理長の器選びに立ち会う事ができましたので、
そのもようをご紹介させていただきます。
京都、滋賀、岐阜等の窯から買い付けした器が
テーブルいっぱいに並べられていきます。
加藤 晃さん。
京都の料亭や有名店に器を納められています。
朝岡料理長とは京都 入舟時代からのお付き合いで
沢山の器の中から、料理長好みの器を選んでお持ちいただいています。
加藤さんのお話を伺いながら
商談を進めていきます。
初めに目に留まったのは 琳派 松
豪華絢爛、立体的で迫ってくるものがあります。
こちらは団扇を模した器。
この模様は『火襷(ひだすき)』と言い
藁を置いて焼くとうす茶色の素地に、
赤、茶、朱色などの線が「たすき」のようにかかった模様になるそうです。
お話をお伺いしている間にどんどんと器を選んでゆく料理長。
じっくりと吟味して選んでいると思いきやパパッと選んでいきます。
加藤さん曰く、
『器は時間をかけて選んでも短時間で選んでも同じ。ご本人の感性、直感ですよ』
優柔不断な私は時間ばかり過ぎていきそうです…。
こうして選んだ器、十数点の器を選び秋に向けて皆様にお披露目していきます。
どの器にどんなお料理が…イメージしているだけで楽しくなってきます。
皆さまもお楽しみに!