板場便り vol.10〈 2013年7月1日 〉
連日の雨にどんよりとした空を見るとしていると気持ちまで落ち込む6月でしたが、
ようやく梅雨も明けようとしています。
しかしながら今度は、
7月7日頃には小暑、7月23日頃には大暑と、暑さの盛りが近づいています。
この夏、暑さを乗り切る為、少しでも『涼』を感じていただこうと夏にぴったりなデザートが仕上がりました。
今月の板場便りは、夏に嬉しい冷たいスイーツ『冷やしぜんざい』をご紹介致します。
『ぜんざい』と言えば≪あずき≫。
先ずは、北海道産大納言をたっぷりの水で戻します。
この時、皮を柔らかくなるよう竹の皮を一緒に入れるのがPOINT。
戻した小豆と少量の重曹を鍋に入れ灰汁を取る為2回茹でこぼしします。
汁気を切ったゆで小豆と砂糖を鍋に入れ混ぜながらゆっくり炊き上げます。
美味しそうに炊きあがっています。
ここで食べたい気持ちをグッと抑え次の工程に。
沸騰したお湯に白玉を入れ、浮いてきたら出来上がりの合図。
すぐに冷水に入れ冷やします。
白玉を冷やしている間に手早く、
抹茶茶椀でお抹茶を点てます。
抹茶の持ち味を引き出すお湯の温度は80度で
抹茶の表面が、クリームのようにキメが細かく泡立てば、できあがりです
出来上がったお抹茶は氷水で素早く冷やします。
できたて アイスクリームをのせて…
さらに冷え冷えのあずきをのせます
仕上げに白玉をのせれば
冷やし抹茶ぜんざいの出来上がり!
おばな店内に一歩入ると、雑踏の騒々しさが遠のき、まるで別世界のような静かで安らぎのある空間が。
坪庭から見えるせせらぎと、戯れる亀達を見ながら食べる冷た~いスイーツは格別ですよ!
冷やし抹茶ぜんざいは7月のお献立でお召し上がりいただけます♪