板場だより Vol.28〈 2015年6月14日 〉
いつもお読みいただきありがとうございます。
今月の板場だよりでは、前回に引き続き料理長おまかせコースに纏わる内容でお届けいたします。
今回は写真のお造り盛の飾りに使用した花屏風の制作過程に迫ってみましょう。
材料は竹のみで、のこぎり・きり・小刀の刃物類やものさし・油性ペンを使って作りました。
竹は細いものと太いものの二種類を用意しました。
まずは太いほうの竹をのこぎりで切り、縦に切って割ったものをさらに細くします。
小刀を使って細く細く割いていきました。
今度は細い竹に手を加えていきます。
まずは、細い竹全てにに油性ペンで印を打っていきます。
位置がとても重要なので、ものさしできちんと測って印を打ちました。
全部の竹に印を打ってから、その印の場所にきりで穴を空けます。
そして空いた穴に、先に用意した細い竹を挿していきます。
これらをうまく組み建てると…
きれいな屏風型になりました!
それぞれにお花を挿してお皿に飾り、お造りを盛りつけてお客様の元へとお届けいたしました。
今回挿したお花は向かって左から順番に、
サンダーソニア
梅撫子
ブローディア
スカビオサ(松虫草)
夏萩・縞ふとい
の6種類です。
なかでも、夏萩は料理長のお宅のお庭で咲いていたものを用意しました。
竹を使った涼しげな飾り付けに、お客様も大変喜んでいらっしゃって良かったです。